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サイバーナイフとは・治療できる疾患

サイバーナイフG4とは

現在がん治療では、手術・放射線治療・抗がん剤治療が中心となっていますが、この中でも放射線治療は治療機器の進歩により大きな効果が期待でき、患者様の負担の少ない治療として注目されております。

サイバーナイフは1992年から米国のスタンフォード大学のジョン・アドラー教授によって開発が進められ、 1994年から治療が開始されました。現在では米国、欧州、アジアの国々に220以上のサイバーナイフシステムが導入され約10万人の患者様の治療に使用されています。日本国内では現在25台稼動しており、大きな効果の報告が上げられております。

サイバーナイフ ラジオサージェリーシステムは、頭頸部(頭蓋内)、体幹部のがん治療に用いられる高精度の最先端放射線治療装置の一つです。サイバーナイフシステムでは、高度なロボット技術・連続画像誘導(照射と照射の間のターゲットの動きを自動的に補正する独特の機能)、トラッキングシステム(呼吸追尾機能)が採用されています。
リニアックと呼ばれる精密な放射線が出る装置を機動性能の高いロボットアームに取り付け、照射角度や方向の自由が非常に高くなっており、1mm未満の照射精度を維持することが可能となっています。治療前に撮影されたCT・MRIによる診断用画像と、治療中に撮影されるX線画像を比較することで、照射方向・角度を自動修正する機能があります。
呼吸性運動をする肺などの腫瘍を追尾しながら治療を行う機能、患者様の多少の動きを追いかけることができるため、従来の治療では頭蓋骨に直接ネジで金属フレームを固定する必要があり患者様に大きな負担となっていましたが、着脱可能なプラスチックマスクにより痛みの無い固定でまた短時間寝ているだけの治療を可能とし、治療を数回に分けることもできるようになり外来通院でも治療が可能です。
また他の放射線治療により線量のオーバーとなってしまった患者様、今まで治療法のなかった患者様も希望のもてる装置かと思います。

当センター、サイバーナイフG4ラジオサージェリーシステム は新型の装置になっており、日本で2番目の導入となりました。前世代の装置に比べ直線加速器のコンパクト化、効率的な移動経路の選択、新たな追尾システムの搭載が主な特徴となっております。線量率は前製品の2倍の照射を可能としたことにより治療時間の短縮化、多くの角度から照射ができるようになり、形状の複雑な腫瘍に対してもより精密な照射ができるなど機能の格段な向上をしております。

サイバーナイフ資料画像
多種多様なノンコプラナー照射による立証された効果を頭蓋内部以外にも適用しています。サイバーナイフシステムでは、分割照射1回あたり、それぞれに異なる角度を持つ何百というビームが自動的に照射されます。また、サイバーナイフシステムでは、アイソセントリック照射とノンアイソセントリック照射の両方が可能で、脊髄や他の感受性の高い重要構造の周辺にも正確に照射線量を届けることが可能です。

治療できる疾患

頭蓋内疾患 良性腫瘍:髄膜腫、下垂体腺腫、聴神経腫瘍、頭蓋咽頭腫、血管芽腫 など
悪性腫瘍:転移性脳腫瘍、神経膠芽腫 など
脳血管障害:脳動静脈奇形 など
機能的疾患:三叉神経痛 など(保険適応外)
頭頚部疾患 咽頭がん、喉頭がん、副鼻腔がん、唾液腺がん、舌がん、口腔底がん、歯肉がん、
頬粘膜がん、がんの頚部リンパ節転移 など
体幹部疾患 肺がん、肝臓がん、前立腺がん、30年4月より腎臓がん(原発性)保険適応
脊髄動静脈奇形や脊椎脊髄腫瘍(がんの脊髄転移や脊椎転移、髄膜腫、神経鞘腫)など